2010年04月30日

実家での作業3 初トラクター作業

前々回前回に引き続いての実家作業の内容です。

なんだか前置きが長くなりましたが、やっと作業の話です。



元水田だからなるべく早く畑化できるように、「排水性向上」と「土作り」の作業として以下のことをしてきました。


 ・モミガラ主体の牛フン堆肥をまく(前回)
 ・トラクターで耕耘し、堆肥をすき込む(今回)
 ・排水溝作成(今回)
 ・緑肥用ムギMIX(ライコムギ、えん麦、小麦)の種まき(次回)




これが今回の作業に使ったマイトラクターです。
イセキの23馬力のモデルです。

横からみたところ。

20100430_01_トラクター.jpg



斜め前から見たところ。

20100430_02_トラクター.jpg


実はこのトラクターは、近所の人からもう使わないからと無料で譲ってもらったものです。


農業を新規で始めるには結構な初期投資が必要になります。
軽トラにビニルハウスにトラクターに管理機に保冷庫、刈払機・・・
その他にもちょっとした資材にクワやら何やら・・・
まともにそろえると500万くらいは軽く超えるんではないでしょうか(汗)
これが新規就農する人のハードルの1つになります。
(農業をやりたいと思ってパッとできるかといったら大間違いなんです)


その初期投資をゼロに近づけるため、いろんな方にいらない資材や使っていない農機具がないかを手当たり次第当たっていたところ幸運にも見つかりました。
古い中古トラクターでも普通に購入すれば数十万はします。
新品なら普通に新車が買えるくらいするはずだし・・・(汗)
本当にありがたいことです♪
感謝してもしきれないくらいの感謝です。
壊れて動かなくなるまで大事に使わせてもらいます。



機械に強い友人とトラクターのボンネット(?)を開けてオイルやらエンジンやら確認したところ全然問題ないとお墨付きをいただき、今回出動しました。
年式はおそらく結構前だと思いますが、所有者の方が定期的にメンテナンスに出していたみたいなので少しオイルがにじんでいるくらいで問題なく使えそうです。

年式は不明ですが、車の走行距離に当たる「走行時間」みたいなメーターは「1509」時間を示していました。
これって多いのか少ないのか、ちょっとピンとこないですが。



だいたい水が引いて乾き始めたのでトラクターで耕耘を開始しました。
時間がなかったので少し湿っていましたが強行です(汗)

20100430_03_トラクター.jpg




いざトラクターで耕耘しました。

20100430_04_トラクター.jpg



湿っていたからか、水田跡地だからか、はたまた粘土質だからかゴロゴロの土塊ができました。

20100430_05_トラクター.jpg



手に取ったらこんな感じ(汗)
これじゃあとても種なんてまけません。

20100430_06_トラクター.jpg



と言うわけで、トラクターの刃の回転数を上げて、トラクター自身の速度を落としてもう一度50アール(5000平方メートル)すべて耕耘しました。

2度がけして、少しは細かくなりました。
それでもサラサラと言うわけには当然いきませんが。

20100430_07_トラクター.jpg






その後、雨が降った後に畑に水が溜まってしまわないように排水溝をつくりました。
トラクターの後ろに「培土器」を取り付けて走ります。

20100430_08_トラクター.jpg



そうするとこのように排水用の溝ができるわけです。
水田跡地から、なんだかとっても「畑」らしくなってきましたね。
結構この光景に満足に浸ってしまいました(笑)

20100430_09_トラクター.jpg


20100430_10_トラクター.jpg



機械で溝を作ったんですが、下手だからかどうしても「溝」と「溝」がうまく接続されなかったので後はクワをもって、手作業で繋ぎました。
まあ、これがなかなかの重労働でした・・・

機械にはあまり頼りたくないと思っていましたが、改めて機械の偉大さを感じてしまいましたね。
トラクターのコース取りをもっとうまくすれば手作業での溝をつなぐ作業はもっと減るはずです。
今回の失敗(?)を次回に生かそうと思いました。
なんでもやってみないとわからないものです。


トラクターでの作業はここまでです。



次回に続く。
posted by しまっち at 23:55| 富山 ☀| Comment(2) | 就農準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月21日

実家での作業2 堆肥をまく

前回の実家での作業の続きです。


元水田だからなるべく早く畑化できるように、「排水性向上」と「土作り」の作業としてモミガラ主体の牛フン堆肥をまきました


堆肥をまいた後、雨に打たれてちょっと湿りすぎかもしれません(汗)

20100421_01_堆肥.jpg



散布した後はこんな感じ。
大型の機械でまいてもらったので、散布後の畑は案外まばらでした。

20100421_02_堆肥.jpg




今回使った牛フン堆肥ですが、「JA高岡堆肥センター」で作ったものを購入し、業者の人に散布してもらいました。


金額は、堆肥が2トン車一台で3800円。
堆肥の配達料で2000円。
散布料金で2200円。
(ちなみに小袋は、1袋15キロで350円。かなりの価格差ですね。)


つまり2トン車一台分の堆肥を購入/配達/散布までしてもらうと8000円になります。
これを約50アール(約5000平方メートル)に合計10トン投入しました。
(10アール当たり2トンほど)

合計4万円の出費となりました。
結構な出費ですが、最初の土作りのためやむを得ないと思い投資した次第です。





実はこの堆肥センターで作られた堆肥は、なんと僕が使用者第一号となったようです(汗)


それもそのはず、この堆肥センター自体が昨年完成し稼動を開始したそうで、この春に堆肥が完成したからです。


僕がはじめて問い合わせをした昨年の秋にはまだ詳細なところが決まっておらず、何度も担当者の方と電話で連絡をして確認をしていたのですが、実際の堆肥の出来がどうなのか心配だったのでその担当の方と一緒に一度見学してきました。
自分の目でみて、実際に触って確認したかったので。
(と言っても素人なんで見て触っても判断ができるほど経験はないですが)





見学してきた堆肥センターの様子です。
こうやって堆肥化されていくんだとわかり、なかなか面白かったです。

左の山が集めてきた牛フンとモミガラを混ぜたばかりのところで、右の山がそれから混ぜながら40日ほど経った状態です。
どんどん堆肥化が進み薄茶色だったモミガラが黒っぽくなっていました。

20100421_03_堆肥.jpg




堆肥の山に挿してあった温度計をみると50度ちょっと。
堆肥の種類や状況によっては80度を越えるものもあるらしい。
微生物たちが一生懸命頑張って分解するときに発熱するんですね。
見学に行ったときはまだ寒い時期だったので、堆肥から湯気が立ち上っていました。

20100421_04_堆肥.jpg




この面白い形をした機械(コンポターン:自走式攪拌機と言うらしい)で、堆肥を順次まぜていくらしい。

20100421_05_堆肥.jpg



そして、最初の場所での堆肥化がある程度進んだ後、今度はコンクリートで区切られたところに運ばれてさらに分解が進められる。
ここでも何日かに一度混ぜられて数ヶ月かけて完熟堆肥が作られるそうです。


ほぼ完成した堆肥を実際に触ってみて、においもかいでみましたが、全然牛フンのにおいもしなくモミガラも適度にやわらかくなっていました。
成分分析もしてあり特に問題もなさそう。

20100421_06_堆肥.jpg




こんな機械も何台かありました。
集中的にやるにはやっぱり機械はでかいですね〜。

20100421_07_堆肥.jpg




このセンターは「高岡市バイオマスタウン構想」の取り組みの1つとして、市や国や農協が協力して建てられた施設だそうです。

「バイオマスタウン構想」ってこむずかしそうですが簡単に言えば、「バイオマス」という、「生物由来の再利用可能な資源」を捨てずに使ってゴミを減らして、地域で循環して有効に活用しましょう!! と言った感じの取り組みです。
(今回のモミガラや牛フンがバイオマスのことです。)


堆肥の材料の牛フン(家畜フン)やモミガラは、いわゆる産業廃棄物です。
農業という産業からでる「ゴミ」なんです。
これを堆肥化することによって立派な資源として活用するわけです。

有機農業の推進/有機野菜の消費促進も合わせてバイオマスタウン構想ですすめていくそうです。


「循環」は僕の農場でもキーポイントになるところなので、こういった取り組みを国が主導で行われているのはとてもいいと思います。
センターを見学し直接みることができてとても良かったです。

自分の農園でもゴミを出さずに、草や残渣、生ゴミなど堆肥化して、小規模ながら農園内でグルグルと回せるようにしていこうと思っています。


地域で出るモミガラ、米ぬか、稲ワラ、おから、大豆クズ、落ち葉などなど。
活用できる資源は、ひと手間かけてでも有効に活用したいもんです。

地域や生態の「循環」の環の中のひとつになることが、いまからとても楽しみでもあります。



次回に続く。


ラベル:堆肥 土壌改良
posted by しまっち at 23:45| 富山 ☁| Comment(2) | 就農準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月19日

実家での作業1 畑の状態

大変、大変ご無沙汰しております。
更新遅くてすいません(汗)


さて、4月の頭から2週間ほど実家の富山に帰って、来年の就農予定農地でせっせと農作業してきました。

来年以降、僕が使う農地は去年まで水田として使っていたところです。
(「しまだ自然農園」のメイン圃場の予定)

ある程度まとまった量の雨が降ると一部水浸しのまま乾かず
さすが元水田、水もちが抜群です(涙)

20100419_01_畑様子.jpg


20100419_02_畑様子.jpg



今回の作業上どうしても畑を乾かしてトラクターで耕起したかったので、水が溜まっているところから排水溝を作って水を抜きました。

20100419_03_排水溝.jpg



何日間か、かかって排水溝を切って大部分の水を抜いたんですが、それでも抜けない低いところは、必殺ワザの「強制手排水」を実行しました。

このバケツに合計50回以上ヒシャクで水を汲み取って捨てました(笑)


どうしても帰省している間に畑を乾かしてトラクターで耕起したかったので、止むを得ず手で排水というワザを使いました。
畑のまわりの人は不思議そうな目で通り過ぎていきましたよ(涙)

20100419_04_強制手排水.jpg




土も乾くとカチカチになるまぎれもない粘土質です。
「米どころ富山」だけあり、米作りには抜群の土質なのかもしれませんが、畑としてはいかがなものでしょうか(汗)

20100419_05_粘土質.jpg



一般に畑では、水はけ(排水)と通気性が良い方がいいと言われています。
土の中の野菜の根は、水がとどまったり空気が通らないと呼吸ができず根ぐされを起こしてしまいます。



と言うわけで、なるべく早く畑に向いた土にしたいと思い、排水性の向上と土作りのための作業をしてきたわけです。

豊田での研修中なので、実家の農地は贅沢に土作りだけにじっくり1年間を使います。
来年、良いスタートが切れるかどうかはこの土作りにかかっています。



とにかく排水性を良くしない事には、野菜作りがうまくいく気がしないのでいろいろ考えた結果、以下の2つを実行することにしました。

  ・モミガラ主体の牛ふん堆肥をまくこと
  ・緑肥(ムギ、マメ科)を育てること


モミガラ主体の堆肥をまくことによって、モミガラの形が残っているので物理的に土の中に空間ができて排水性も通気性もアップします。

また、緑肥としてムギやマメ科を育てることで土の硬い層(耕盤)を根で壊したり、土を肥沃にしようと考えています。
マメ科の植物もものによっては根が1m以上にもなるものもあるようです。


他に排水性を良くするためには、「繊維質の多い腐葉土を入れる」や「砂を入れる」、「もみがらクンタン(モミガラを炭化したもの)を入れる」などあるようです。
とりあえず今年の対策であまり改善しないようであれば、他の対策もとる必要がありそうですね。


ちなみに、粘土質と言っても「水が抜けない」と言う悪い面ばかりではなく、逆に「水もちが良い(保水性あり)」、「肥料の持ちがいい(保肥力がある)」などいい面もあります。
水がある程度抜けて、ある程度保つようなバランスのいい土にを目指します。


「カチッカチ」の土が「サラッサラ」とまではいかないまでも、雨が降った翌日にはスッと水が引いて畑に普通に入れるようになる日はいつかくるのでしょうか。


次回に続く。

posted by しまっち at 23:50| 富山 ☁| Comment(2) | 就農準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月02日

農業経営の多角化

これは、最近よく耳にする僕が気になっているキーワードです。

農業経営の多角化とは、
農家が「農産物の生産」だけを行うのではなく、その他のこと(販売や加工、畜産など)も行い農業経営の柱を1本だけでなく複数もつことにより収益の向上や経営の安定化を目指す経営形態です。

これからの農業経営は、生産だけではなく販売や加工、もっといろんなアイディアで経営をしていかなければいけないと言われています。


そんな農業経営の多角化を試みているところを、数日前はなまるマーケットで特集していました。
題して「春の畑に出かけよう! 注目の農業体験」
なかなか面白い特集だったので情報共有です。
(特集自体は、体験を受ける側のレポートでしたが、僕は体験を提供する側の目線で見てしまいました)


特集によると、東京ではビルの屋上に貸し農園があり、出勤前や週末に家庭菜園を楽しんでいる人が増えているそうです。
それもとても人気があるらしく、予約もキャンセル待ちの状態だとか。

 ■ビル屋上貸し農園ニュース
  http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/financial/286285/
  http://www.sankeibiz.jp/econome/news/100104/ecc1001040500001-n1.htm


さらに最近の傾向として、小さな家庭菜園だけでなく畑での体験や田舎での農作業体験を望む人が増えているそうです。
ガーデニングや家庭菜園より一歩先に進んで、本格的に始めたい人が増えているとのこと。
都会でも農業体験を望む人が多くいると言うことですね。




番組の特集で取り上げられていた内容は、大きく以下の3つでした。
取り上げられていたところを列記しておきます。

  ■体験型テーマパーク
  ■体験農園
  ■農家民宿
 


■体験型テーマパーク
 テーマパーク施設や農家さんのところへ行って種蒔きや収穫体験ができるところ。

 ●花菜ガーデン(神奈川県)
  http://www.kana-garden.com/
  2010年3月1日にオープンしたばかり。
  園芸教室や農業講座、調理教室などの講座があり土に触れ収穫体験などできる。


 ●夢ひたちファーム なか里(茨城県)
  http://www.net1.jway.ne.jp/yumehn/
  地元の農家グループが主催。
  ジャガイモの植え付けや、ニンジンの種蒔きなど参加者みんなで一枚の畑を仕上げていくような体験をできる。
  (家庭菜園というよりも畑で体験するような感じ)




■体験農園
 農家の指導のもと年間を通して自分の区画(畑)を持って体験するところ。
 農家指導のサポートが付いているいわゆる貸し農園。
 都内で63農園もある。(意外に多い気がする)

 ●体験農園 大泉 風のがっこう(東京都練馬区)
  http://www.tokyonogyo.jp/experience/2010/213.html
  野菜作りの予定表などにしたがって、自分の区画に作付けをしていく。
  30平方メートルで価格は31000円(練馬区民)。
  練馬区外の人は43000円。(結構いい値段である)




■農家民宿
  農家の家に宿泊し、農家の暮らしを体験するところ。
  全国で550箇所あるとのこと。
  
  ●農家民宿 四季彩菜工房(福島県)
   http://homepage2.nifty.com/siki-saisai/
   農家の暮らしを体験できる。
   経営している吉田さんは家族4人で経営。
   一泊二日 三食おやつお土産つき8500円。
   農業体験などは、別料金でプラス1500円。
   番組では、山菜の収穫、野菜の収穫、ピザ焼き、堆肥作り、お客さんと一緒に晩御飯作り、家族と一緒に夕食などなど、農家の暮らしを体験していました。




番組で取上げられている人たちは、
 ・農作業体験
 ・農家の暮らし体験
 ・農業技術の指導
 ・農地を貸す
などなど、農産物の販売ではないところで収入を得ていました。

農産物の販売だけではない、これからの「農業のあり方」の1つなのかもしれません。



僕も体験テーマパークや体験農園(貸し農園)は面白そうだと思いました。
(農家民宿は、さすがに難しいですが・・・)
とてもすぐにはできないとは思いますが、いずれやってみたいと思います。

経営の多角化という点でもいいですが、人が集まれる環境というのもステキですよね。

生き物と人と笑顔が集まる農園。
「しまだ自然農園」をそんな農園に目指していきたいですね。
夢のひとつです♪
posted by しまっち at 23:44| 富山 ☁| Comment(0) | 考え | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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