2010年02月17日

ビニルハウス建設予定地の開墾

昨日・今日とタイトルの通りビニルハウスの建設を予定しているところを開墾しました。
開墾した面積は、だいたい72平方メートル(4.5m×16m)ほどのハウスが建てられるくらいです。
ちなみに先日書いた記事の現在建設中の第二ハウスとは別の第三ハウスです。


師匠がこの家に越してきた5・6年前から、年に一度くらいは草刈だけをしていた耕作放棄地のような場所です。
家の敷地内ですが少し高台になっていてあまり足を踏み入れないため、つたが這っていて大きなススキもかなり生い茂っていたみたいです。
つた類の除去は前に終わっていたみたいですが、写真のように荒れ果てています・・・

20100217_1_開墾.jpg



開墾前の様子はこんな感じです。

20100217_2_開墾.jpg



ゴミはあるし、地面に傾斜があるのでなかなか一筋縄ではいかない感じ。

20100217_3_開墾.jpg



なぜか瓦の山が・・・

20100217_4_開墾.jpg



そんなところを師匠と研修生数名とで一気に開墾したわけです。

これが開墾に使用した武器です。
開墾は、もちろんすべて手作業です。

20100217_5_開墾.jpg



こういう作業は人手があるときにやるのが正解ですね。
一人だと確実にめげてしまいます。
と言うか、そもそも開墾に着手しないかも・・・



まず、問題点とすべき作業を整理します。
こうして書いてみると単純ですが、やるのは大変な重労働でした(汗)

 1.ゴミや瓦、古いビニルマルチの断片など不要なものが散乱している
    →ゴミや瓦など不要な物を集めて除く


 2.ススキなどの大株がいくつかある
    →ススキの株ごと掘り出して除く


 3.地面に傾斜がある
    →傾斜のある土を移動させて水平にする

 
 4.斜面なのでハウスの周りに水がたまる可能性がある
    →ハウスの周りに溝を掘って水が流れるようにする





1.ゴミや瓦など不要な物を集めて除く

まずは、大きなゴミや瓦などの不要なものを取り除きました。
瓦やゴミやビニルマルチがボロボロになっているものがあってこれの除去がなかなか大変でした。



2.ススキの株ごと掘り出して除く

ススキの大株の抜根作業。
これが一番ハードな作業でした。
株のまわりの土をクワやスコップでどけていきます。
スコップを株の下に入れて全体重をかけてテコの原理を利用して持ち上げます。

20100217_6_開墾.jpg



そんなススキの大株が全部で6・7個あったのでかなりしんどい大仕事でした。
これがそのススキの株たちの残骸の一部です。
ひっくり返してあります。

20100217_7_開墾.jpg



整地をしていると地面の下に大きな根っこが・・・
これもクワやスコップで掘り出して除きました。
これもなかなかの重労働。

20100217_8_開墾.jpg




3.傾斜のある土を移動させて水平にする

わかりにくいかもしれませんが、この土地はこれだけの傾斜があります
実際に立ったら結構な傾斜ですよ(汗)

これを平らにするわけです。
写真左側の高いところの土を、写真右の低いところに持って行っては高さを合わせるんです。

20100217_9_開墾.jpg




4.ハウスの周りに溝を掘って水が流れるようにする

ハウス建設予定地の周りが斜面なので、ハウスの周りに溝を掘りました。
スコップで地道に、地道に・・・

20100217_10_開墾.jpg



ハウスの3つの面の溝を掘ったので、これで斜面からの水はこの溝を流れてくれるはず。

20100217_11_開墾.jpg



一通りの作業を終えて、いちおうそれらしくなってきました。
まだ、少し傾斜があるのでもう少し手を加えなければいけないですが。


と言うわけで、ビフォア/アフターです。


◆開墾前

○横から
20100217_1_開墾.jpg


○上から
20100217_2_開墾.jpg

◆開墾後



○横から
20100217_12_開墾.jpg


○上から
20100217_13_開墾.jpg


こうやって見比べてみると、なかなかの充実感がこみ上げてくるもんですね。




今回の開墾のようなことをして思ったことは、やはり耕作放棄地の事はかなり深刻な問題だと痛感しました。

たった約72平方メートル(4.5m×16m)の面積を人力(3人×4〜5時間)ではあるが、復旧させるのにこれだけの労力がかかるのに、もっと広い広大な面積だと果たしてどれだけの労力とコストがかかるんでしょうか。


2005年農林業センサスの調査によると、耕作放棄地面積は38.6万ha(3860平方キロメートル)
これは、埼玉県の面積(約3797平方キロメートル)と同じくらいだと言われています。
耕作放棄地のうち約7割が何かしら手を加えてやらないと耕作できないそうです。

耕作が放棄されている土地の多くが、山地や中山間地で一枚の農地の面積が小さく機械で大規模化がしにくいところ。
また、高齢化が進み担い手がいないところだと言われています。

こういうところは、耕作可能に復旧させたとしても誰が耕作を続けるのでしょうか。



ちなみに各県の耕作放棄地の面積が気になったので少し調べてみました。

自分が就農を予定している富山県は、45位(4.5万ha)
去年、研修でお世話になった長野県は、5位(9.1万ha)
そして今お世話になっている愛知県は、22位(6.3万ha)
(ちなみに順位は、その県の全耕地面積に占める耕作放棄地の割合)

こうしてみると、富山県はなかなか優秀だと気が付きました。
たしかに、実家の富山で耕作放棄されている農地はほとんど目にしたことがありません。
(当然、山間地に行けばあるとは思いますが)


長野では残念ながら普通に耕作放棄地を目にする機会がありました・・・


5年前のデータで38.6万haですが、いま現在はもっと増えているはずですし。
耕作放棄地の問題を解消できるいいアイディアはあるのでしょうか。
非常に悩ましいところです。
いくら考えてもいいアイディアが思い浮かびません。


まずは、自分にできることは地道にできる範囲で農業を営んでいくしかないんでしょうが。


ラベル:耕作放棄地 開墾
posted by しまっち at 23:23| 富山 ☁| Comment(2) | 研修日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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